2025年8月4日
発達性協調運動障害(DCD)ってご存じですか?
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発達性協調運動障害(DCD)ってご存じですか?
2022年、文部科学省より、通常の学級に在籍する小中学生の8.8%に学習や行動に困難のある発達障害の可能性があることが示されました。
1学級35人だとすると約3人の計算になります。1学級に3人!多いでしょうか、少ないでしょうか。
発達障害の代表的なものには、自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)の3つがあります。
それ以外にも実は、発達性協調運動障害(DCD)という発達障害の一つがあるようです。これは、まだまだ福祉、教育現場でも十分な認識をされているとうわけでもなく、結果、適切なサポートが難しいのが現状ではないのでしょうか。
では、発達性協調運動障害(DCD)とは、どのようなものか、一言でいうと、運動面の不器用さということになります。
運動というと、体育であるような、かけっことかスポーツ全般が思い浮かぶかと思いますが、どちらかというと日常的な運動をイメージしてもらえたら良いかと思います。例えば、手先を使って箸を使う、文字を書くことも、運動。階段を上る、自転車に乗ることも運動です。
そういったことが、年相応にすることが難しかったり、練習をしても身につかなかったりと難しさを抱えているのが、DCDの特性の一つです。
じゃあ、そのような難しさとは、なのですが、ここで協調というキーワードが出てきます。
協調というのは、体のいくつかの部分をつなげてすることを協調運動と言います。
例えば、縄跳び。これは手首を回転させたり、動かしたりしながら、縄をまわし、縄が足元にくる時に合わせて、腰、膝、ふくらはぎを使って、両足でジャンプするといったような、たくさんの部分を協調させながらする運動です。この協調の難しさがこの障がいの特徴です。
主に①手や指の運動、②体の全体の運動、③目の動きと手の動きを合わせる運動の3つの領域で難しさがあらわれるようです。
また、現在の研究では、原因として考えられるのは、「自分のイメージする運動予測と身体の動きを協調(合わせる)させて、自分が目的とする運動を実行する過程の障害、つまり、脳の機能障害とする説(内部モデル障害と言います)」が有力なようでした。
いずれにせよ、療育と環境の両面から考える必要がありそうですね。
あしたデイズとしても、しっかりと子どもの様子を見ながら、見極めていきたいと思います。
参考資料は、こちら
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