2025年9月6日
不登校の要因分析に関する調査研究について③
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不登校の要因分析に関する調査研究について③
不登校の要因分析に関する調査研究の紹介の第3回目。
この調査研究の大きく分けた3つの内容として、①令和4年度の調査より、不登校の関連要因を明らかにすること、②令和4年の調査で、不登校の要因として、「無気力・不安」という要因を挙げた児童生徒の実態把握、そして、今回は、③学校内外で専門的な相談を受けていない児童・生徒の実態把握をご紹介していきます。
こちらも教師、児童生徒、保護者とそれぞれ、回答しており、相談を受けている群、受けていない群にそれぞれ回答内容の差が見られたかどうかを集計、分析されています。
教師回答で、優位な差があったのは、学業不振を理由とする不登校のきっかけでは、相談を受けている群よりも相談を受けていない群の方が、回答が多かったとの結果がでています。
児童生徒では、相談を受けていない群は、「授業がわからない」、「宿題ができない」といった項目の回答が多いとなっています。
また、発達障がいや感覚過敏といった背景がない児童生徒は、相談につながりにくく、そのような背景があれば、相談機関につながりやすいといったこともみられました。
一方で、「要対協・要保護」、「ひとり親・共働き」といった家庭的な背景要因をもつ割合が多く、このような場合に相談・指導が届きにくい可能性があるとの考察もみられています。
不登校の関連要因として、きっかけとなるもの、背景にあるものという分類でそれぞれ、変化しうる要因、変化が難しい要因という分け方で、分析、考察されていました。
背景にあるもの(変化が難しい要因)の中には、発達障がいの診断・疑い、特別支援教育のニーズも含まれています。それらの配慮次第できっかけ要因で高い回答であった、学業の不振や宿題の提出も解決できていき、結果、不登校が減っていくのではとも感じました。
そういった意味で、放課後等デイサービスで、不登校の児童生徒を受けれいることはとても有意義なことじゃないのかな?と改めて感じました。
継続して、サポートしていきたいと思います。
児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査はこちら。
あしたデイズとは?
和歌山市の4-18歳の発達が気になる児童・生徒、知的障がい、発達障がいのある児童・生徒、学校に行きにくい方、不登校の方対象のコミュニケーションを学ぶ放課後等デイサービス・児童発達支援を運営する事業所です。