2025年9月4日
不登校の要因分析に関する調査研究について①
無料体験・セミナー各種お問い合わせは
不登校の要因分析に関する調査研究について①
不登校のことを、調べているうちに文部科学省の不登校対策のページにたどり着きました。こちら
文部科学省が示している、不登校対策のCOCOLOプランというものがあり、何度か、ご紹介させていただきました。こちらとこちら
ページの中に、表題でも記載した不登校の要因分析に関する調査研究についてという記事があったので、興味を惹かれ、見てみました。
不登校になる原因は、本人由来、環境由来、もしくは、複合的な要因であったりと個々によって違うかとは、思うのですが、本人、家族、学校などへどのようなアプローチ、連携が必要なのか、あしたデイズでも、どんなことができるのか、少しでも困っている方の課題解決になればなと。
内容としては、大きく分けて3つあり、
①令和4年度の調査より、不登校の関連要因を明らかにすること
②令和4年の調査で、不登校の要因として、「無気力・不安」という要因を挙げた児童生徒の実態把握
③学校内外で専門的な相談を受けていない児童・生徒の実態把握
でした。
①について
対象者は、小3から高1の児童生徒、その保護者、担任の教師もしくは、その学級を良く知る教師とし、児童生徒には、「あなたが最初に学校 に行きづらい、休みたいと感じ始めたとき、学校や家で、次のようなときに、つらいと感じたことはありましたか。」といった質問、保護者には「お子さんが一番最初に学校を休むようになった(休みがちになった)きっかけは、何だと考えますか。」 という質問、教師には、「以下のような事柄が事実としてあったか 」という質問をWebか紙面によって行われました。
結果、「学業の不振」、「宿題の提出」については、児童生徒、保護者、教師共に、近い値でしたが、「いじめ被害」、「教職員への反抗・反発」、「教職員からの叱責」等については、教師と児童生徒・保護者の回答割合に違いがみられました。また、「体調不良」、「不安・抑うつ」、「居眠り、朝起きられない、夜眠れない」といった心身不調・生活リズム不調については、児童生徒や保護者は約7~8割が回答しているのに対し、教師の回答割合は2割弱と低かったといった結果が出ました。
学業の不振や宿題の提出については、数字として、事実として明確なので、それほど、違いは出ないですが、人による認識の違いや理解の違いによって、差が出る項目は、立場の違いで明らかな差が出ているなといった印象です。それぞれの立場が良い悪いといった評価はできないかとは思いますが。
でも、立場の違いがあるにせよ、「学業の不振」、「宿題の提出」、「いじめ被害」、「教職員への反抗・反発」、「教職員からの叱責」、「体調不良」、「不安・抑うつ」、「居眠り、朝起きられない、夜眠れない」といった項目は、調査結果からは、多くの回答があったので、関連要因としては、高いものと言えそうです。
また、その背景にある要因として、教師、保護者に回答もを求めた結果、「発達障がいの診断・疑い」、「特別支援教育のニーズ」といった項目で回答が多くみられており、個別最適な教育の必要性も感じました。
長くなりました。次回に続きます。
あしたデイズとは?
和歌山市の4-18歳の発達が気になる児童・生徒、知的障がい、発達障がいのある児童・生徒、学校に行きにくい方、不登校の方対象のコミュニケーションを学ぶ放課後等デイサービス・児童発達支援を運営する事業所です。