2025年5月30日
フリースクールに見学に行ってきました
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フリースクールに見学に行ってきました
今日は、スタッフと一緒に大阪にあるフリースクールに見学に行ってきました。
4校あるうちの1校を見学させていただき、副理事長と意見交換。
拠点ごとに特色は、あるそうですが、見学したところは、小学校1年生から高校生まで在籍されており、学習、ゲームなどをしながらスタッフ、学生と一緒に過ごされていました。児童・生徒の中には、学校に戻りたいけど、戻れない。友だちとの関係もあって…何年も経つのに今更、戻ったって…という声もあるとのこと。
令和5年度の調査では、小・中学校の不登校の児童・生徒は、346,482人です。ちなみに和歌山市の人口が、 令和7年5月1日時点で351,317人なので、ほぼ同じですね。
不登校の状態にある生徒は、文部科学省の定義では、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した児童生徒(病気や経済的理由によるものを除く)」とされています。
ただ、国としても、何もしていないわけではなく、不登校対策として、令和6年文部科学省より、COCOLOプランという大きな方針が示されています。
また、既存の小・中学校だけでなく、多様な学び方ができる不登校特例校といった学校も全国に設置されています。
一方で、教育分野だけでなく、障がい福祉分野でも、一つ大きな動きとして、令和6年度より、放課後等デイサービスで不登校状態の児童・生徒に対してのサポート体制が組めるようになりました(個別サポート加算(Ⅲ))。
この体制の目的、趣旨としては、「不登校の状態にある障害児への支援については、放課後等デイサービスのみだけではなく、学校及び家庭、その他関係機関等と協働で支援を行っていくことが重要である。これを踏まえ、本加算は、事業所が発達支援に加えて、学校と日常的に情報共有等を行いながら支援を行うとともに、不登校の状態にある障害児の家族に対する相談援助を丁寧に行うなど、学校及び家庭との緊密な連携の下で行う支援」を行うものとされています。
そこで、一つ問題になってくるのが、放課後ではなく、学校が開校されている間も放課後等デイサービスを利用することができるのか?ですね。学校が開いているときは、学校に通うべきで、放課後等デイサービスを利用してはいけないとなりそうな気もするのですが、和歌山市に確認したところ、それを理由に、利用することは妨げないとのことでした。
とても素敵で画期的な判断だなと感じました!放課後等デイサービスが、子どもの多様な学び方、過ごし方の選択肢のひとつとして、位置付けられているということにもなりそうです。
今回、見学して、思ったこと、感じたこと。
不登校状態にある児童・生徒には、一定数、何らかの理由で、学校に行きたくても行けない状態にあること。でも、必ずしも学校に戻ることが正解ではないこと、学校に戻らなくても、自分で進路を決めて、前に踏み出そうとしていること。
「やりたくてもできない」。それをあしたデイズも応援したいと思います。